宙畑 Sorabatake

宇宙ビジネス

編集長と振り返る、2019年宙畑人気記事ランキング

2019年は200本以上の記事を公開した宙畑。そのなかでも良く読まれた記事をランキング形式でご紹介します。

宙畑の2019年は、2018年12月に経済産業省の委託事業である「Tellus」のオウンドメディアとしてリニューアルしてのスタートとなりました。

それからちょうど1年の月日が経過し、振り返ってみると2019年は200本以上の記事を公開。衛星データの基礎知識から、実際の衛星データ活用事例インタビュー、宇宙ビジネスのトレンドピックアップ記事など、幅広いジャンルの記事を公開いたしました。

そのなかでも、どのような記事がよく読まれたのか。「総合アクセス部門」「SNS部門」という2つのランキング形式でご紹介します!

また、さらにそのなかでもこの記事はぜひご覧いただきたい!という記事には本記事を執筆する宙畑編集長・中村が独断と偏見をもってコメントをいれておりますので、ぜひご覧ください。

総合アクセス部門

それではまずは「総合アクセス部門」のランキングから。2019年に公開した記事の中で、2019年1月1日から2019年12月30日までに、多くの方に読まれた記事を第10位までご紹介します。

第1位

第1位はアポロ計画についてのまとめ記事。2019年は人類が初めて月面着陸に成功したアポロ11号50周年ということでアポロ計画についての連載記事を6月からスタートさせました。

アポロ計画は月探査の計画ですが、この計画により人工衛星による観測技術が発展し、その技術は今日の地球観測衛星に繋がっています。

第2位

第2位には「Tellus」についての基本的な記事がランクイン。2019年2月に正式リリースした「Tellus」は発表から10か月以上経ちましたが今もなお、検索される方が多く、上位にランクインする結果となりました。

第3位

第3位は衛星データを活用して美味しいお米を作り続ける青森県の「青天の霹靂」についてインタビューを実施した記事がランクイン。なんと、平成30年産「青天の霹靂」の99.2 %が一等米に格付けされている(※一等米の全国平均が81.0 %)とのこと。衛星データの強みをうまく利用しているとても良い事例として、宙畑でも度々話題に上がる興味深い事例です。

第4位

第5位

第6位

衛星データの種類のひとつである、合成開口レーダー(SAR)の基礎をまとめた記事が総合アクセスランキング上位に。普段聞きなじみのないだろうSARについての記事が上位にランクインしたことは、衛星データへの関心を物語るとても興味深い結果のように思います。

SAR衛星から取得できるデータを用いれば雲があっても地表面の状態を把握することができるため、雨季の森林伐採検知や災害時の状況把握に活用されています。また、宙畑編集部でもディズニーランドの駐車場の満車率を見るなど、新しい活用方法アイデアを常日頃考ている興味深い衛星データとしてぜひお見知りおきを。

第7位

デイリーポータルZほか、様々なWebメディアでよく見かける地主さんに宙畑でも書いてもらえませんか?とお願いしたところ「小学生に衛星データを教える」という企画を提案いただきました。

あらためて小学生にも分かるようにと考えるとこれがまた難しい難しい。人工衛星という4文字熟語をいちから分解して説明する?地上から400kmという高さをどのように伝える?そもそもデータのことをなんと伝える?など、結局はその場その場でいろんなたとえを使いながら説明することになりました。

そもそも人工衛星って何?という方はぜひ一度ご覧いただけますと幸いです。

第8位

第9位

日本人誰もが愛すると言っても過言ではない富士山。ちらっとその形が見えるだけでも嬉しくなりますよね。住む場所のベランダや窓から見えたらもっと最高。

ということで、日本一高い山、富士山は日本全国のどこから見えるのか、衛星データを用いて地図上に表現してみました。

第10位

以上、総合アクセス部門でした。次は、SNS部門にうつりましょう。

SNS部門

もうひとつご紹介するのはSNSでヒットした記事。いわゆる「バズった」記事ランキングです。

こちらも2019年に公開した記事の中から、2019年1月1日から2019年12月30日までの期間で、SNS上で多くの方に読まれた記事を第10位までご紹介します。

第1位

SNS部門の1位は国内外の宇宙ビジネスにおける資金調達をまとめた記事でした。特に、日本国内の宇宙ベンチャーの資金調達状況(公開情報のみ)をまとめたグラフはTwitter上で話題のネタとして盛り上がりました。

本記事を公開した後も続々と日本の宇宙ベンチャーが資金調達を発表しており、毎年更新したい記事のひとつとなりました。

第2位

第3位

漁業の現場でも使われている、衛星データを活用した漁場探しを実際に宙畑編集部でも試してみた、という記事が3位にランクイン。同じ港を出た船がほとんど魚が釣れなかったのに対し、宙畑編集部の船は19匹と大漁でした。

フィクションのような話に、衛星データの面白さをあらためて実感できた宙畑編集部。今後も衛星データを活用した記事をたくさん公開していく予定です!実地調査にもどんどん行きたいと思います!

第4位

第4位は機械学習コンペサイト「SIGNATE」で実施された衛星データの解析コンペの結果を解説した記事がランクイン。第1回のテーマは「2016年に起きた熊本地震におけるSARデータを用いた土砂崩れ検出」でした。

実際に解析結果の解説記事を宙畑で出すことができたことは、宙畑の記事の幅を拡げる結果にもなりました。今後もデータサイエンティストの方にとって価値ある記事を更新していきたい所存です。

第5位

第6位

第7位

第8位

第9位

第10位

まとめ

総合アクセス部門、SNS部門ともに、衛星データ活用や宇宙ビジネスに対する盛り上がりを感じるランキングでした。特にTellusって何?衛星データって何ができるんだっけ?具体例を知りたい!など、衛星データへの興味を持つ方が徐々に増えていることを、編集部一同肌で感じています。

実際に数字を見てみると、2018年12月時点では約1.5万人(月間)の方が宙畑を読んでくださっていましたが、この1年で宙畑の読者は3倍以上の約5万人まで増加しました。

今後も衛星データや宇宙ビジネスの魅力を届けるメディアとして今後も読者の皆様が読みたいと思う記事を公開してまいりたいと思います!

2020年も引き続きよろしくお願いいたします。